マイクロフォージング製法は世界にさきがけ、弊社が新しい概念のもとに開発した冷間鍛造法です。
この技術により、かつては不可能とされた精密、超微細な形状の製品を量産することが可能となりました。
当製法によるヒートシンク設計は以下の項を参照してください。
断面減少率とはベース面積に対するフィンを除いた面積の割合のことで、(ベース面積-フィン総面積)/ベース面積をパーセントで表したものです。一例として、フィンが2ミリ角ピンでフィン間ピッチが4ミリのヒートシンクを設計したときは、断面減少率は75%となります。
実用上使用されるヒートシンクは、自然放熱用を除き、断面減少率は70%から85%の範囲となります。
マイクロフォージング法によれば、このすべての範囲での製作が可能です。
フィンの断面形状は、丸・角・長円・板状・六角などのほか 異形のものもほとんど任意に設計できます。
フィンの配置は、ベース上に均一に分布させることが理想的ですが、フィンを部分的に除去することや、分布密度をなだらかに変化させることも可能です。
フィンの高さは、フィンの厚さや径に対し 約50倍までの製作が可能ですが、技術的には80倍以上でも可能です。性能向上率はフィンが高くなるにしたがって低くなります。性能と経済性を考慮するとフィン高さは45倍以下とすることをお勧めします。
ベース形状は正方形に限らず長方形、円形、異形などに設計することが可能です。
アルミニウム A6063 が最も一般的ですが純アルミ系も可能です。なお製品形状によっては高力系(A2000系)なども可能です。
強度を必要とする場合は溶体化処理(T4,T6)も可能です。